朝はフジテレビ「とくダネ!」、昼は文化放送「SAKIDORI(さきどり)」で、いなほの里が紹介されました。週明けの全国各地で新聞に載った時と同様に、重度要介護者が集団生活されている高齢者施設における感染症予防の対策に興味を持っていただけたようです。
テレビの放送後(私は観ていなかったのですが)、常日頃お世話になっている北は北海道から南は九州までたくさんの方にご連絡いただきました。心配していただきありがとうございます。
記事や動画や音声にはなっていないかもしれないですが、インタビューの中で、介護施設等の新型コロナウイルス対応への今回の国の対応に対する意見を求められました。以下のように回答しました。
「非常事態ですから事業者が自分で判断して、行動するしかなかったと思います。今は地域によりあらゆる面で差があります。たとえ同じ特別養護老人ホームという形態であっても地域により役割に差がありますので。注意喚起は幾度となく行われており問題はなかったと思います。」(あくまで個人的な意見です。しかし、決断し実行するのは法人の役割だと認識しています。)
また、おそらく文字数と時間の制限により記事にも放送にもなっていないことをブログに書かせていただきます。在宅型サービスについてです。
市中で感染が拡大しています。北海道は検査をしたから多数の感染者が確認できているだけで、検査をしていない地域にも相当数の感染者がいると考えていいと思います。
全国の高齢者施設で、今週初めより厚労省の周知もあり面会禁止(制限)は始まっています。ここまでは予防です。
ここから在宅型の介護サービスをどうするのか、という段階に入ります。在宅の方は、デイ、ショート、訪問のサービスをご利用の方がほとんどです。デイサービスは集団で感染し、地域で感染を拡大するリスクがあります。
①デイサービスで感染者が出たら利用を控えるという方法、
②早めに決断してデイサービスを利用せず自宅で過ごすことで感染するリスクを減らし訪問介護サービスと家族等による介護で乗り切る方法、
③家族等のみで家で介護して乗り切る方法、
厚生労働省は最後の切り札として訪問介護サービスを想定しているようですが、介護保険サービスの中でも最も人材が不足しているサービスであり限界があります。そのため、ご家族等の介護負担はしばらく増えると思いますが、どうにか乗り越えていくしかないのではないかと思います。
もう一つ、おそらく文字数と時間の制限により記事にも放送にもなっていないことをブログに書かせていただきます。
「誰にでも感染する可能性はあります。発症した方が悪いわけではありません。インフルエンザにしてもそうですが、できる限りの予防以外に方法はないですので。発症した方が責められたり、非難されたりしないことが大切かと思います。」
要するに、市中で感染が広がった以上、高齢者施設での集団感染は出ると思っていいと思います。どんなに対策をしても、100%ということはないです。どんなに早く面会制限をしていたとしても、集団感染の可能性はあります。面会制限をしていない施設に集団感染が出ず、可能な範囲で対策を講じた施設で集団感染が出るかもしれません。地域の中の一つか二つかは、高齢者施設としての機能が停止する可能性があります。そのような場合に、如何に早く復旧させるかが地域としての課題になると思います。