介護現場でのハラスメントに関して、時代は変わりました。②

人材不足について
 転職の相談に来られる方の転職を希望する理由や、事業所からの出張命令で休日に研修に参加させられて研修会場に来ていた介護をやめたいと思うと話された方のやめたい理由です。
はじめにお伝えします。
給料が低いとは誰も言いません。
処遇改善加算の創設以降、急速に賃金水準が上がっています。
10月の増税で、特定処遇改善加算でさらに上がります。
 
以下理由です。
「人材不足で長時間夜勤が月に13回ある。もう耐えられない。」
→夜勤専従でも月に10回です。この方は夜勤専従ではなく、人手不足で夜勤だけになったそうです。夜勤10回は通常勤務、残りの3回は休日出勤の夜勤です。
「人手不足で夜勤を8回しています。休日には早番から遅番まで入ります。昨日は、朝から夕方までかけて3人で40人の入浴でした。
「人手不足で長期休暇が取れなくて、どんどん人がやめて、今は休日も出勤なので、車の免許も取れない。もうやめようと思ってます。」
「訪問介護で働いていますが、ハラスメントの相談をしても事業所が対応しない。」
「他の利用者に対してセクハラ行為のある利用者に対応しない。施設も把握しているのに対応の難しい家族なのでという言い訳。」
「あなたの対応に問題があるのでは。他の方はハラスメントを受けたとは言っていないし。」
「初年度は2連休以上はとってはダメ。おかしなルールがある。」
など
 
結局は働き方に対してもハラスメントに対してもマネジメントができていない訳です。
過酷な労働環境から職員を守る姿勢もない訳です。
介護に関する社会保障の流れは、国があり、制度があり、法人があり、事業があり、担い手がいて、そしてはじめてサービスが提供できる。
担い手を増やそうと、国を挙げて努力するのは当然。
契約書に基づいた対応をすることは、当然。
場合によっては、弁護士が介入するのも当たり前。
誰かが我慢すれば、誰かが見て見ぬ振りをすれば、
業界の担い手は減ります。そして今後、人材は増えなくなります。
いくら介護保険制度だけあっても、サービスの提供まで至りません。
利用者・利用者家族からのハラスメントには厳格な対応を求められています。

わかりやすく言いますと、
「社会保障はみんなが使う権利があると同時に、みんなが社会保障を守る義務がある。」
このように、理解して、ハラスメントは許されないという姿勢を介護業界は自覚して実践する必要があります。
もちろん、社会福祉法人白岡白寿会はその姿勢です。

ブログをお読みの職員、利用者、利用者ご家族、地域の方をはじめに、介護に関わる全ての方の参考になればと思います。