今日は某福祉医療機器メーカーの方が来所されました。アイスブレイクの話はインフルエンザ、本題のICT・IOT、最後もインフルエンザでした。
メーカーさんと、導入支援の提案で来られた業者さん、話していると大変興味深いことがありました。今日はやはり余談は感染症対策で、どう取り組みされているのかというとこでして、いなほの里の基本ケア①換気する、と最近導入した大胆な加湿器の設置の仕方について話しました。いなほの里では、現状は人でできることをやっています。しかし、AI、IOTの時代なので人でしなくてもいいことはできるだけ人の手をかけたくないという時代の中で、このメーカーさんは湿度の調整する設備も作っているとのことでした。某空調メーカーのデ〇〇が役に立たないと(意見には個人差があります)とお話ししたところ、本日来所されたメーカーさんの設備は一味違うようでした。一度確認に行きたいと思いました。
以下、2019年1月7日のブログの再掲です。
普段の換気に加えて、湿度維持の方法を大胆に行ってみました。
デ○○という空調システムも設備としてありますが、イマイチな感じです。
各階のホールに施設用加湿器を3台設置、とここまではちょっと普通な感じでした。
さらに全居室の加湿器を入れ替えて3倍加湿量を目標に設置にしてみました。
効果抜群です。
しかもエコモードで稼働させても問題ないため、ものすごく省エネになっているはずです。
以前は濡れたバスタオルで補っていましたが、それも必要なくなりました。
加湿器は3倍のパワーのものをエコモードがおすすめです。
パワーを3倍にしてもサイズや電気代は3倍にはなりませんので。
湿度はとても大切ですね。
いなほの基本ケアに”換気をする”とあります。
介護関係の研修期間や専門学校で講座を行う際にも使用している、いなほの基本ケア研修資料からの抜粋です。
( )は「感染なるものは不可避なのではなく、ただ、( )からくる結果にすぎない。」とも言っています。そこで、感染予防の重要な要素である湿度について考えます。
冬場は湿度をどれぐらいに保てば良いと思いますか。
外気(自然)はいつも( )%前後の湿度を保っている。外が湿度( )%でも暖房している部屋では湿度( ~ )%になっていることが冬場は多くある。インフルエンザウイルスを100として考えると、気温20℃が湿度60%の状態でウイルスは( )しか生き残らない。湿度が( )%になるとウイルスが( )も生き残る。
次回の更新で穴を埋めます。
大変光栄なことに、大きな研修機関から、来年度はいなほの里で取り組む基本ケアをもとに介護実践者向けの研修依頼を受けました。今日改めてご連絡いただきました。非常に大きな一歩だと感じています。
職員一同で頑張りたいと思います。
以下、
2019年1月7日のブログに書いた、いなほの里の研修資料の解答です。
(ナイチンゲール)は「感染なるものは不可避なのではなく、ただ、(ケアの不在と無知)からくる結果にすぎない。」とも言っています。そこで、感染予防の重要な要素である湿度について考えます。
冬場は湿度をどれぐらいに保てば良いと思いますか。
外気(自然)はいつも(50)%前後の湿度を保っている。外が湿度(50)%でも暖房している部屋では湿度(20~30)%になっていることが冬場は多くある。インフルエンザウイルスを100として考えると、気温20℃が湿度60%の状態でウイルスは(5)しか生き残らない。湿度が(30)%になるとウイルスが(50)も生き残る。
部屋の湿度を保つには、換気が最も効果的です。
一旦、湿度を外気を取り入れて上げる、そして加湿器でさらに上げることが大切です。
一度20−30まで落ちた湿度を、加湿器だけで上げていくのは困難です。
本当かなと思われる方は以下の手順で試してください。
同じような2部屋AとBで、
①暖房の入っている加湿していない状態で湿度20−30であることを確認してください。
②A:換気をしてから加湿器をオンにする、B:換気せずに加湿器をつける。
③湿度の上がり具合を比べる。
どうですか?外気が恐ろしく乾燥していない限りは湿度の違いがわかると思います。
そして換気をした部屋は空気が清潔に感じると思います。
ついでに、
1日でいいので給水の回数も比較してみてください。
換気をする部屋の方が給水回数も少ないはずです。
給水の手間は台い数多いと相当な負担になります。
さらに、
空気を入れ替える時に利用者さんに話しかけてみてください。
きっと、”いい空気が入って気持ちいい””寒いね””外は寒そうね”など認知機能を使った反応があるはずです。
結果、
感染症予防、業務効率化、利用者の認知回数増加、という効果が少なくとも実感できるはずです。
感染症予防:換気の根拠はナイチンゲールの衛生管理にあります。
業務効率化:働き方改革に繋がります。
認知回数増加:予防・生活リハビリに繋がります。
できる限り、感染症は予防していきたいですね。
100%というのは生活の場ではあり得ませんし、感染経路を特定することもできません。
日々の積み重ねが大切かと感じています。どこまで取り組んでも、インフルエンザ流行の時期は心配が付きまといますね。とにかくことが起きるということは、結局、確率論でしかないので、常識の範囲でやれることはしっかりやりましょう。